へっぽこ株野郎

初心者が株に挑戦するブログ

【株初心者】少額訴訟について~続き

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昨日の続き。
heppokokabuyarou.hatenablog.com

裁判当日

新幹線に乗り東京で降りて丸ノ内線に乗り霞ヶ関駅で降りる・・・そういえば東京で30年余生活したが、霞ヶ関駅に降りた記憶がない・・・
裁判所の入口で手荷物検査を受けエレベーターに乗って裁判室のあるフロアへ。
廊下には誰もいない・・・廊下にドアがたくさんあり、所々にリストが貼ってある・・・当日の訴訟件名が時間ごとに書かれている。ほとんどが過払い金返還請求・・・まだやってんのね・・・
自分の時間まで廊下の椅子で待ち、5分前にドアが開いたので入室すると、傍聴者がぞろぞろと出て行った・・・まさか被告の会社の社員が総出で傍聴席埋めたりするのかなぁ・・・ちょっと不安になったがそんなことはなかった。

裁判室には丸テーブルがあり、裁判官、書記官、司法委員、原告の私と被告代理人の弁護士の計5人で始まった。まずは書類の確認。各自の手元にすべての書類があることを確認すると、裁判官がおもむろに「それでは別室で司法委員が面談いたします」・・・!?え?なに?司法委員てそもそも誰・・・?よくわからないままに別室の小さな会議室みたいな部屋で司法委員とサシで面談。

相手は30代くらいのフツーのOL的な方。以前仕事でお世話になった「やり手SE」とどことなく雰囲気が似ている・・・嫌な予感が・・・程なく和解を勧められる。司法委員から和解を勧められる流れはネットでも述べられていて、和解すると裁判費用を請求できないことも知っていたので、「和解には応じません」と突っぱねた。そしたら、「被告側とも話をするのでこのままお待ちください」とのこと。

暫くして裁判室に戻るように言われたので(これで判決出すの?)となんだかなーという思いで裁判室に戻ると、裁判官が「お互いの主張の隔たりが大きいので、再度証拠を提出してもらいます・・・」みたいなことを言った・・・へ?証拠なんてもうないよ・・・そしたら裁判官に、これまでの経緯を「陳述書」に記載して提出するよう言われた。
へ?てことは今日は判決でないの?・・・少額訴訟は1回で結審するんじゃないの??・・・また学校休んで東京まで来なきゃならないの???・・・
理不尽な思いが込み上げてきたが・・・いやでもここで裁判官に食って掛かっても・・・心象悪くすると不利だよなあ・・・渋々陳述書の書き方をもらい、東京を後にした。

陳述書の提出

陳述書とは、被告(関係者含む)とのやり取りの事実を時系列にまとめたもの。いつ、誰が、何について、どのように話した・・・これを2年前の契約時から書き連ねる・・・事実と異なることを書いて被告に指摘されると信用を無くし不利になる・・・いろんな記録と照らし合わせながら記述し、裁判所にFAXする。

裁判2回目

約1か月後に再度霞が関へ・・・そしていきなり司法委員と別室へ・・・こいつら判決出す気あるのか・・・案の定、司法委員からの必死の和解工作が続く・・・2週間後には第一種電気工事士の筆記試験を控えており、裁判が終わらない状況で試験には臨みたくない・・・こんなメンタルじゃ受かるものも受からない・・・なので和解の条件をいくつか出してみた。
①裁判にかかった実費を支払ってくれたら和解する。
②法人の代表者名で詫び状くれたら和解する。
③菓子折りくれたら和解する。

見事に全部却下されたので、「それじゃあゼロ回答ですよね」と切り返したら、司法委員が「被告はこれとこれは支払いに応じられると言っています。足すと179,xxx円でこれだとキリが悪いので18万でどうですか?」
・・・へ?なにそのおばちゃんが八百屋で値切るみたいな・・・ここ裁判所だよね・・・司法の判断は根拠に基づく合理的な・・・じゃないの?

いろんな思いが頭の中を駆け巡ったのち、なんだか笑いが込み上げてきて、その司法委員があまりに必死だったのも気の毒だったので、もういいかなと。じゃあそれでと和解することに。

ちなみに「今日和解しなかったらどうなるんですか?」と聞いてみたら「もう一回来ていただくことになると思います」ってこれ絶対和解前提だろぉぉぉぉぉざけんなぁぁぁぁぁと思った次第。

裁判室に戻ると裁判官から和解内容について改めて確認をされ、最後に「相手とのこの件に関して今後訴えは起こさない」か「相手とのすべての件に関して今後訴えは起こさない」どちらかを選んでくださいと言われた。もう関わりたくなかったので「すべての件で」を選んだ。被告の弁護士も当然「すべての件」を選び和解が成立した・・・

帰ろうとしたところに裁判官から「お疲れさまでした」みたいな言葉をかけられ、「あんたは役割果たしてないよな?」とか「この税金〇〇」みたいな思いが込み上げてきたが、全部飲み込んで会釈して裁判所を後にした・・・

サマリー

請求額195,156円に対して支払額180,000円・・・まあ想定内。
遅延損害金約4,000円は請求できず・・・まあ、マイナスではないからいいか。
裁判にかかった費用約3万円請求できず・・・これは勉強代として。

少額訴訟をお考えの方、よかったら参考にしてください。